大学入学共通テストの試験中に受験生がスマートフォンで問題を外部に流出させた事件を受け、文部科学省は3日、カンニング対策の強化などを盛り込んだ大学入試の実施要項を各大学などに通知した。不正行為をした場合、警察に被害届を出す可能性があると受験生に周知することなどの対策を例示した。共通テストを実施する大学入試センターや各大学は今後、具体的な対策を決める。
文科省は事件後、高校や大学の関係者に情報通信の専門家などを加えた会議で対策を議論。不正が発覚した受験生に翌年度の受験資格を認めない「罰則」や、スマホの電波を遮断する装置の導入などが検討された。だが、不正はまれであるとの意見が多く、対策の費用などの面から実施要項への記載は見送った。
実施要項では、受験生の手の…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル